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インフルエンザa型は、毎年1月から3月まで全国的に大流行するウイルスです。
40℃近い高熱関節痛倦怠感吐き気頭痛と症状も最悪なんですが、それ以上に嫌なのが感染力の高さです。

この感染力の高さが厄介で、幼稚園や学校で1人でもインフルエンザa型が出れば確実に園内や学校内でパンデミックを起こし、学級閉鎖が引き起こってしまいます。
パンデミック

感染症が世界的規模で同時に流行すること。または、世界的に流行する感染症のこと。世界的流行、感染爆発というような意味合い。
そして、インフルエンザa型を家に持って帰った子どもから親兄弟へと感染が拡大していってしまうので、親としても伝染らないように気を付けないといけないところです。
我が家でも幼稚園に通っている長男がお持ち帰りをしてしまい、次男むっちりにも感染。そこから一気に私達親まで伝染ってしまって大変な状況になっていました(;´ω`)

そこで今回、インフルエンザa型の感染力と貰った薬、子どもが感染した場合について調べてみたので、まとめていこうと思います。
あと、インフルエンザa型って熱が下がったらどのくらい休んでおけば幼稚園や学校、仕事に通っていいようになるのか気になったので、それについても触れていこうと思います。



■インフルエンザa型の感染力

実はインフルエンザウイルスは、発症する1日前から感染力をもっているといわれています。
そしてインフルエンザウイルスの潜伏期間は1~2日。

つまり、感染した当日から感染力をもっているということになります。
症状をはっきりと感じることのない発症前から既に感染力をもっているので、本人も知らないうちにインフルエンザのウイルスを撒き散らしてしまいます。

しかも、インフルエンザウイルスは体内で増殖するスピードがすさまじく、およそ8時間ほどで100倍に増殖するといわれています。
これは、わずか1個のインフルエンザウイルスが24時間置いておけば体内で100万個になってしまうほどです。

インフルエンザはインフルエンザウイルスが数千万単位になってようやく発症してくる感染症ですが、この増殖スピードならよほど体の免疫が強くない限りは、インフルエンザになった人の近くにいるとなってしまう確率大な恐ろしい感染症なんです。
しかもこの感染力は、発症してから3日ほどで感染力がピークに達すると考えられています。


インフルエンザの検査は12時間経ってから
熱が出だした→病院に行ってインフルの検査をしてもらわなきゃ(; ・`д・´)と思いがちなんですが、これ実はダメなことで、12時間経ってからでないとインフルエンザの正確な診断できません
その理由として、熱の出始めでは、体内でインフルエンザウイルスの数が十分増えていないので検出されにくいそうです。

一回検査を受けて『陰性』でも、時間をおいてやっぱりおかしいからともう一度検査を受けると『陽性』だったということはよくあることです。
そういう事がないように、最近では病院側も熱の出始めで来院した人には、インフルの可能性はあるがまだ検査をしても出ないというような説明をしてくれるようになっています。

子どもが熱を出したからもしやと思って焦って行ってしまいがちですが、12時間は体調の変化を見ておく事が大事です。
我が家は焦って行ってしまい、次の日にまた行く羽目になって大変でした。

インフルエンザの感染経路
インフルエンザの感染経路は空気感染飛沫感染接触感染の3つに分けられます。

・空気感染
インフルエンザウイルスは40%以上の湿度の中では壊れやすく死滅しやすいんですが、冬の季節のように40%以下になる湿度の時は生き残って空気中に浮遊しています。
空気感染とは、この空気中に存在しているインフルエンザウイルスが体内に入って発症する感染経路です。

・飛沫感染
インフルエンザになった人が咳やくしゃみをしたときに、それを近くの人が吸い込んでしまって発症する感染経路です。
この飛沫感染が感染拡大を引き起こす一番の感染経路です。

・接触感染
接触感染とはインフルエンザになっている人が、くしゃみや鼻水を拭いた後の手を洗わずに物に触り、その物を他の人が触ってしまう事で感染してしまう感染経路です。
ただ触るだけでは感染まではいきませんが、触ったありがとうございました。とに目や鼻、口を触ることでウイルスが体内に入ってしまい感染してしまいます。

子どもからの感染ではこれが一番の感染経路だろうと思います。



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■インフルエンザの薬について

抗インフルエンザウイルス薬には「タミフル」「リレンザ」そして2018年に新しく出た「ゾフルーザ」の3種類があります。他にもあったんですが割愛します(*´σー`)エヘヘ

薬の効果はインフルエンザの症状が出始めてからの時間や病状により異なりますが、厚生労働省は服用について、「適切な時期(発症から48時間以内)に開始すると、発熱期間は通常1~2日間短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も減少します」としています。

ですが、発症から48時間がたった後に薬を服用しても、「十分な効果は期待できません」と、発症から48時間までがタイムリミットともいっています。
インフルエンザの検査ができるのが12時間後。

そして、インフルエンザの薬の効果が出るのが48時間以内となると、熱が出たからといってすぐに病院に行かず、まずは12時間ほど様子を見て、そのあとにまだ熱が上がるようならば病院で検査をして処方してもらうというのが、インフルエンザの診断と薬の処方が1度で出来るやり方だと思います。

では、それぞれの薬の効果を書いていきましょう。

タミフル
インフルエンザの薬で、一番よく聞く名前がこちらだと思います。
大人は錠剤、子どもの場合はお湯に溶かして飲むドライシロップの粉剤になっています。

1日2回×5日分服用で、タミフルの効果は「細胞内で増えたウイルスを他に移すこと」を抑制する薬です。
インフルエンザウイルスが未検出になるまで72時間かかるので、約3日間で体内のウイルスを減少させてくれます。

一時期このタミフルを飲むと19歳以下の子どもは、副作用で異常行動を起こし、自分でフェンスに上って飛び降りたり、トラックに飛び込んで死亡したというようなニュースをよく取り上げられていました。

ですが、この情報はなんともおざなりな情報で、このニュースがされていた時期のインフルエンザの薬といえばタミフルしか処方されてなかった背景からタミフルの副作用と思われただけで、実際はほかの薬を服用していた子どもの場合にも同様の異常行動が見られたそうです。
んで、よく調べてみるとこの異常行動ってインフルエンザによって引き起こるインフルエンザ脳症の症状にそっくりなんですよね。
インフルエンザ脳症

インフルエンザウイルスに対抗するために高まった免疫反応が、自分の脳組織を攻撃してしまう病気です。主に9歳以下の子どもに発症しやすいです。
症状としては高熱(38度以上)、咳、鼻水、全身倦怠感、ノドの痛み、筋肉痛などのインフルエンザの症状と痙攣、おびえ、恐怖、幻覚、幻視、突然大声を出したり、うわごとを言ったり突然怒り出したりする異常行動を引き起こします。
なので、現在ではタミフルの副作用という考え方は見直されて処方はされるようになっています。
我が家の子供たちに処方されたのがこの薬でした。


リレンザ
こちらは専用の吸入器用いて吸入して効果が出るインフルエンザの薬です。
吸入してインフルエンザの治療ができるので、粉薬や錠剤が苦手な子どもにも使いやすいといわれています。ですが、4歳児以下の幼児に対する安全性は確立していません。

1日2回×5日間吸入で、リレンザの効果は「インフルエンザウイルスの増殖を抑える」ことができる薬です。
こちらもタミフルと同じで、インフルエンザウイルスが未検出になるまで72時間かかるので、約3日間で体内のウイルスを減少させてくれます。

しかもリレンザはインフルエンザの予防にも使える薬なので、予防のために予約投与が可能な薬でもあります。


ゾフルーザ
2018年3月からで出した抗インフルエンザ薬の新薬です。
米粒大の小さな錠剤の飲み薬です。

服用はたったの1度2錠飲むだけで十分で、ゾフルーザの効果は「細胞内でウイルスが増えること」そのものを阻止する薬です。
ゾフルーザの凄いところはたった2錠飲むだけでインフルエンザウイルスが未検出になるまで24時間と、飲んで1日経てば体の中のインフルエンザウイルスを劇的に減少させてくれる働きを持っているところです。

ですが、まだまだ新薬なので、副作用の問題や効きが早すぎるせいで、インフルエンザに対しての免疫が出来ないのではないかという問題点もあるみたいです。
あと、米粒くらいの2錠なので、薬嫌いの子どもにも早めに治るから良さそうなんですが、子どもに対してもどんな副作用が出るかわからないので、まだあまり小児科では処方しづらいそうです。

ちなみに私と嫁さんはゾフルーザを出してもらったので、初日はキツかったですが、薬を飲んだ次の日にはかなり動けるようになりました。
今のところ副作用のようなものは食欲不振ぐらいなので、早めにインフルエンザの症状を抑えたいならゾフルーザがいいかもしれません。



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■子どもが感染した時の注意点

看病にあたる人は1人に限定
インフルエンザの感染力は凄いので、子どもが感染しても親2人が看病してしまうと2人ともなってしまう恐れがあります。
というかまさに我が家はこの流れから一家全滅をしています。

1人にかかる負担は大きいですが、ほかの家族に伝染しないためにも看病をする人を話し合って決めておくことが大事です。

子どもと顔を合わせるときはマスク着用
インフルエンザで1番感染しやすい経路は飛沫感染になってくるので、親も子どももマスクをしておけばウイルスが飛んで感染することを大きく防ぐことが可能です。

他の家族は別の部屋で過ごす
同じ部屋に居てしまうと空気中にインフルエンザウイルスが部屋に蔓延してしまうので、別々の部屋で過ごすようにしてください。
それか、仕事を休めない人はインフルエンザになってしまうと職場に迷惑をかけてしまうので、看病を任せて実家に避難しておくのも手だと思います。

子どもが使ったタオルや食器、食べた食べ物を共有しない
これは接触感染を起こしてしまうのでしないようにしましょう。
子どもが残したご飯を食べるのも厳禁です。

ですが、使った食器や洗濯物は家族分と分けて洗う必要ないので、いっしょに洗ってしまって大丈夫です。

加湿はしっかりと
インフルエンザウイルスは湿度が低いと元気になるので、湿度を上げるのが最善です。
湿度40%以上に部屋をしておくことで、空気中のインフルエンザウイルスは死滅していくことがわかっています。

例えば湿度50%だと3時間ほどでウイルスは1万分の1に下がるというほどなので、40~60%ほどの湿度に上げておけばかなり感染力を落とすことは可能です。

紅茶が感染予防に
インフルエンザウイルスには「スパイク」という粘膜細胞に侵入するための突起がついています。
紅茶を飲むことで、紅茶に含まれるテアフラビンという成分がこのスパイクをガードしてくれるので、インフルエンザウイルスを無力化してくれる働きがあるということが最近の研究で発見されました。

その効果のほどは、10秒でインフルエンザウイルス100万個を無力化する程といい、これは消毒液並みの効果と同じものがあります。
そしてこれは、インフルエンザになった人が飲むと口の中のウイルスを無力化してくれるので、他の人への感染も一気に抑えられます。

1時間ごとに水分補給ついでに飲んでやると飛沫感染を防げるので効果的です。
大人はストレートで飲んで、子どもだとお砂糖を入れて飲むと飲みやすいと思います。



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■学校や幼稚園、仕事に通える目安

インフルエンザは熱が下がったからといって、すぐに学校や幼稚園、仕事場に通うにはまだ早すぎます。
その理由として、熱が下がったからといって体内には、まだインフルエンザウイルスが残ってしまったいる場合が多いからです。

この状態で復帰しても他の人にウイルスを伝染してしまう恐れがあります。
そこで、学校や幼稚園に通えるようになる目安として、『学校保健法』はインフルエンザになった場合の出席停止期間を「発症から5日後、かつ解熱から2日後まで」と定めています。

一方、仕事復帰ができるタイミングについては、熱が上がらず体調も悪くないのなら熱が下がって3日ほどで復帰を目安とするのがよいです。
ですが、会社ごとに定められているかもしれないので、そこは上司と相談して復帰時期を決めるのがよいかもしれませんね。

仕事に支障をきたしてしまうと焦って早くに復帰してしまいたいところですが、そこはグッと堪えて確実に治してから復帰してください。





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■まとめ

インフルエンザは家族一人でもなると一気に蔓延する恐れのある恐ろしい感染症です。
今回、我が家は一家全滅という最悪な状態になりましたが、感染しないようにするための知識とやり方をしっかり知っていれば、もしかしたら長男だけがインフルエンザになるだけですんでいたのかもしれません。

これからまだまだ増えてくる恐れのあるインフルエンザなので、もし家族や自分がなった場合の参考にしてもらえればうれしいです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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