nature-708325_1920
 暖かくなる5月くらいから足が長いハチを見かけることがあります。
これは
『アシナガバチ』という蜂です。

アシナガバチは、7月から9月にかけて特に頻繁に目撃され刺される人も増えてきます。
今回は今からの時期に増えてくる『アシナガバチ』の事を書いていきます。





■アシナガバチの生態

大きさは26㎜とそれほど大きくないですが飛んでる姿がスズメバチに似ているので見つけると身構えてしまいますよね。体の色は黄色と黒。スズメバチとは違お腹の細いくびれと長い後ろ足が特長です。 

5月頃から女王蜂が巣をつくりだします。7月から9月にかけて子供のこぶし大のハスの実に似た巣をつくり、蜂の数も100匹と増えていきます。

この蜂の巣はワンシーズンだけなので冬を越しても残ってる場合はもういなくなっています。

蜂と聞くと刺されて痛いイメージがありますが、ミツバチと同じでアシナガバチは巣を攻撃するかアシナガバチにちょっかいをかけない限りは刺されることが少ない大人しい蜂です。

しかもアシナガバチは人の役に立つ
益虫と言われています。
それはアシナガバチの餌が畑やお庭の害虫である青虫、芋虫、毛虫、カメムシ だからです。

あえてアシナガバチの巣を残して害虫駆除に役立てる農家さんもいるそうですよ。

 目次にもどる

■どんなところに巣を作る

風通しの良く少し日が当たるところに好んで巣を作ります。

・家の軒下
・樹木の間
・5月から7月まで動いてなかった室外機のなか
・ベランダ
・ウッドデッキの下


作りやすい場所を上げてみると、人が住んでいるところに良く作ることが多いみたいなので、居心地がいいみたいです。
なので知らずに蜂の巣に近づきすぎて刺されてしまうことがあるので気を付けてください。

最近アシナガバチをよく見るな~と感じたら巣がきっと近くにあります。
その場合はまずは気を付けて探してみてください。

目次にもどる

■巣の駆除方法

益虫なので害のない場所なら放置でもいいんですが、やはり巣があると嫌ですよね。
もし巣を見つけた場合、小さければ自分でもどうにかなります。

まず蜂用の殺虫剤を用意します。強力噴射タイプの殺虫剤を使うのが絶対条件。
3mほど離れた位置からでも安心安全にアシナガバチを追い払い、巣に攻撃することが出来ます。

我が家もコアシナガバチという小さなアシナガバチがたくさん家の軒下にやってきていたので使ったことがあるんですが、この威力が物凄かったです。


そして服装は長袖長ズボン、帽子をかぶります。
蜂の巣に2m位離れた場所からスプレーします。これで巣の周囲の蜂は死んでいきます。

あとは長い箒などで巣を叩き落とし中の幼虫ごと無慈悲に踏み潰だけです 。これで中の女王蜂ごと一網打尽です。

餌取りから戻ってきた働き蜂も巣がないとあたふたとその辺を飛んでいるので、仕上げに殺虫剤をかけてやると残った蜂も死んでいきます。非情ですがそのくらいしないと再び巣を作られるので、やる時は徹底して駆除してください。


もし巣が大きかったり、個人ではどうしようもできない場所にあった場合は業者に頼むのが一番です。
8500円くらいで駆除をしてくれるみたいです。

        



目次にもどる

■刺された時の対処方法

私も一度嫁さん両親の畑の草取りを手伝ったときに刺されました。
帽子をかぶり長袖長ズボン、軍手で草取りをしているときになにやら外でぶんぶん聞こえるな~くらいに思っていました。

するといきなり右手の甲に激痛が!!!!
頭を上げて周りを見るとアシナガバチに囲まれていました(汗)

どうやら私の草取りをしていた場所の近くの木の間に巣があったみたいで、近くでごそごそ動く私が巣に攻撃してきていると思ったみたいですね。
さすがにこれはヤバいと思い、その場からすぐ全速力で30mほど逃げました。

アシナガバチに襲われた場合、成人男性の全速力で30m位離れれば追ってこれないので、まずは逃げるようにしてください。
では刺された患部の処置の方法を紹介していきましょう。


(1)軍手を取り針を取る
ミツバチと違ってアシナガバチの針は刺さされても体に残ることはないです、が念のために残ってないか見ておきましょう。
刺さっていたらピンセットなどを使って毒針をちゃんと抜くようにしてください。



(2)毒を絞り出す
刺されたところは赤くなって腫れてきます。
ちょうど私の刺されたころの写真が一枚残っていました

005
小指側の赤い点が刺された場所ですね。
刺された場所をつまんで毒を絞り出します。血が出始めたら毒抜きができたサインです。

口で吸いだすやり方もありますが、毒を口に含んでしまうので下手したら体に取り込んでしまいます。
やめておいてください。 


(3)水で流して氷嚢で冷やす
毒を出したら流水で綺麗に傷口を流します。
そして氷嚢を作って患部を冷やしていきます。

冷やすことで毒の周りを遅らせることができ、腫れも抑えることができます。
アシナガバチの毒はスズメバチの次に強いので冷やさなかったらパンパンに腫れますので、迅速な毒抜きとアイシングが大事です。


(4)薬を塗る
患部をある程度冷やした後は、抗ヒスタミン系のステロイド軟膏を塗って再び冷やしていきます。
炎症を抑え患部を落ち着かせていくので、ない場合はいざという時の為ように買ってきておくのもいいかと思います。

私は、家にこの系統の薬が常備してあったので、塗って1日冷やしておけば次の日には全く腫れずに済みました。



(5)病院へ
蜂に刺された時、一番恐ろしいのはアナフィラキシーショックです。
一度刺されたことがある場合は、アレルギー反応を起こして下手すればにつながります。

動悸がしたり頭痛、めまい、吐き気が出てきたらすぐに近くの皮膚科に受診するようにしてください。
抗アレルギー注射を打つことで抑えれます。






 ▶目次にもどる

■まとめ

アシナガバチって見た目がスズメバチに似ているせいか怖がられますが、意外と良い生き物だったりします。
駆除だって子供や家周辺以外なら益虫としての側面を大事にして駆除せず共存できれば一番いい事だと思います。

だからといって我が家のように好奇心旺盛な小さな子供がいる家庭は、子供が触ってしまう恐れがあるので、駆除してしまうしか道はないんですけどね。
もし家の周辺でよく見かけるようになってきたなら、少し警戒しておいた方がいいかもしれないです。

私のように刺されてしまう事もあるので、お気を付けください。


最後まで読んで頂きありがとうございました。


目次にもどる

↓ポチっとしてもらえれば励みになります。 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキング