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近年、住宅街などの人が住む場所に野生動物が出没するというような話をよく聞くようになりました。
特によく地方新聞を賑わしているのは『猿』『猪』『鹿』なんじゃないでしょうか(´▽`;) '`'`

そう言えばこの組み合わせってジブリ映画の『もののけ姫』で出てくる奴らだったりします。
『しょうじょう(猿)』『おっことぬし(猪)』『シシ神(鹿)』という感じですね。

ちなみにしょうじょうは『猩々』、おっことぬしは『乙事主』と書くって知っていましたか(´∀`*)ウフフ
さてと、話を本筋に戻しましょう。

前回は『猿』について、住宅街で出会った時の対処法を紹介させてもらいました。
そして今回は出没動物は『猪』です。
さすがに住宅街に猪ってのはないだろうと思ったそこのあなたm9っ`Д´) ビシッ!!

それが田舎だとたまに山から降りてくるんですよ(ノД`)シクシク

乙事主様が。・゚・(ノД`)・゚・。

少し前ですが、私の地域の小学校の近くでも目撃情報があり、保護者の連絡網に連絡があったというような話を聞いています。
猪はかなり危険な動物なので気を付けなくてはいけない要注意動物なんです(੭;´ ꒫`)੭

そこで、今回は猪の危険性と、出会ってしまった時の対処法を紹介していこうと思います。



■猪について

(イノシシ)は、鯨偶蹄目イノシシ科の1種で、「猪突猛進」という成句があるくらい突進力が強い半面、と同じくらいが敏感で、神経質な動物です。
本種の家畜用に改良されたのが、私たちの食卓によく使われているお肉のです。

世界的にもいろいろな種類が生息していて、日本では北海道を除いてニホンイノシシリュウキュウイノシシの2種が分布しています。
ニホンイノシシは本州・四国・九州に生息し、リュウキュウイノシシはその名の通り沖縄周辺に生息しています。

とりあえず、この記事での猪は生息区域が広いニホンイノシシを指して説明していこうと思います。

形態と生態
体長は雄110–170cm、雌100–150cm、肩高60–90cm、尾長30–40cm、体重80–190kg。
猪と言えば全身茶褐色から黒褐色の剛毛で覆われた毛むくじゃらな姿が特徴な豚野郎です。

オスメス共に下顎の犬歯が発達して牙状になっており、オスは特に長くなっているのがオスメスを見分ける上で、1番わかりやすいんじゃないかと思います。
オスの牙は生後1年半ほどで確認できるようになり、半月型に曲がった形で終生成長を続け、最大で15cmほどまでになると言われています。

上顎の犬歯も大きく、それが擦り合わさるよう下顎の犬歯が生えているので、常に研磨された状態の牙は非常に鋭くなっていて、この牙だけでもかなりの危険度を持っています。

ちなみに、『もののけ姫』の乙事主様の体毛は猪には珍しく白色。
そして猪の特徴ともいえる牙は4本。そして規格外の大きさ。

さすが猪神と言われるだけあるお姿をされていますね。

猪は昼行性で、昔から狩猟の対象とされてきた動物なので、非常に神経質警戒心の強く、普段より見慣れないものなどを見かけると、それをできるだけ避けようとする習性をもっています。

猪の危険性
猪は神経質で警戒心が強いんですが、ねぐらの周囲に不用意に接近した場合やウリ坊(猪の子ども)を連れている時に接近した場合に、人を襲ってくることも多いそうです。
襲ってくる場合は、非常に突進力が高く、猪の成獣は70kgかそれ以上の体重がある上に、時速45kmで走る事も可能であり、イノシシの全力の突撃を受けると、大人でも跳ね飛ばされて大けがを負う危険を持っています。

先ほど書いた通り、オスの牙は常に研磨されていて非常に鋭く、作業服程度の厚さの布も容易に切り裂いてしまうので、特に要注意です。
しかも恐ろしいことにこの牙による攻撃はちょうど成人の太ももの高さに当たるため、人間が攻撃された場合、大腿動脈を破られて失血死するケースが多く、非常に危険です。

メスは牙が短い為、牙を直接用いた攻撃をする事は少ないんですが、代わりに大きな顎で噛み付く場合があって、メスであっても小動物の四肢の骨程度であれば噛み砕く程の力を持っています。
まぁ、オスだろうとメスだろうとかなりの危険生物であることは間違いないです。

生息域と食べるもの
生息域は低山帯から平地にかけての雑草が繁茂する森林から草原に生息することが多く、特に水場が近い場所を好みます。
ほとんどの大型肉食動物たちにとっては、捕食対象なので、逃げたり隠れやすい場所を好むみたいですね。

食べるものは、植物の根っこ果物タケノコキノコなどの植物質昆虫類ミミズサワガニヘビ鳥類やネズミなどの小動物またはその死骸などの動物質どちらも食べる雑食性です。
ですが、非常に偏った雑食性で、植物質:動物質≒9:1の割合で食べる傾向があります。

他にも農作物を求めて人家近辺にも出没し、田畑で実った稲やトウモロコシ、サツマイモなどを根こそぎ食べていきます。

猪肉について
猪と言えばジビエ料理に良く使われる猪肉が有名です。
別名:牡丹肉と呼ばれ、豚肉に似た肉質をしていますが、豚肉に比べて少し固めで臭味があるけどとってもジューシーで美味しいらしいです。

猪肉は鉄分が豚肉の4倍で、ビタミンB12は3倍の栄養素を持ち、低カロリー低タンパクで、悪玉コレステロールを下げて血液をサラサラにしてくれる多価不飽和脂肪酸(ドコサヘキサエン酸、イコサペンタエン酸)も含まれているので、健康にもダイエットにも効果的なんですよ(´∀`*)ウフフ

山の中にある道の駅なんかによく売ってあるので、試しに買ってみるのは如何でしょうか。
料理の仕方はいろいろありますが、知り合いの猟師さんいわく『ぼたん鍋』という味噌を使った鍋がオススメらしいです。

味噌の味で、猪肉の臭みを抑え、ことこと煮込む事で、味噌の中に猪の旨みが溶けだしてかなりの美味さらしいです。
締めにうどんを入れると良さそうですね。

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■住宅街に出没する理由

環境が変わった
これは前回の猿の時と同じ理由で、「おいしい食べ物があるからそしておいしい食べ物があるところまで簡単に行けるから」です。
もともと人が住んでいる農村近くの里山は、戦前、薪炭林として利用されるなど常に人手が入り、奥山と人里の緩衝帯としての役割を果たし、野生動物が人里に近づくのを防いできました。

ですが、里山近くの農村の過疎化や薪炭の需要がなくなり、里山に人の手が入らなくなると里山と住宅街の間は藪化し、山と人里との境界線が曖昧になってしまったのです。
餌を求めて山から下りてきた猪が、その曖昧になった境界線を越えて住宅街で栽培している豊富な野菜や果物を狙ってくるから住宅街に出没しやすくなっているのです。

場所によっては住処の山を削って追い出すせいで、それが住宅街に流れ込むというケースもあるそうです。


追われて
日本は鳥獣保護法に基づいて、増えすぎて害性のある野生動物に対しては、一定の期間だけですが、狩猟期間が設けられています。
毎年10月15日(北海道にあっては、毎年9月15日)から翌年4月15日の間で、この期間は、狩猟者登録という登録を都道府県で申請している人にだけ猪などの野生動物を狩ってもいいようになっています。

なので、この期間中は猪は犬に追われ、人に追われ、知らず知らずに人里に降りてきやすい時期だったりします。

ちょっと違う話
んで、ここからは少し違う話なんですが、2011年に発生した東北大震災は、まだ皆さんの記憶に新しいのではないかと思います。
現在、被害にあった福島第一原子力発電所付近は、放射能によって人が帰れない状況になっています。

そこに、今では野生動物、とくに猪が繁殖をし、かなりの数が増えてきて、今は誰も住んでいない民家に餌を求めて侵入しているみたいです。
元に戻って暮らしたいと思う人が多いことを考えると、早急な放射能対策を政府には渇望したいところです。


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■猪の被害

人への被害
先程書いた通り、突進されたり、牙で襲われると大怪我や下手したら死ぬこともあります。
絶対に見つけても近づかないようにしましょう。

車の被害
昼は滅多なことには道路には出てきませんが、夜は暗いからと安心して横断しているみたいで、山道でスピードを出しすぎている人はそのまま轢いてしまうことがあります。
あの巨体に時速60kmオーバーでぶつかるので、猪もやばいですが、車はほぼ前が大破でしょうね(´▽`;) '`'`

私の友人が、猪を山道を走っている時に轢いたそうなんですが、軽自動車のフロント部分がめちゃくちゃで、ところどころに肉片がこびりつきかなり悲惨な現場だったそうです(;´Д`)
後日談ですが、友人は仲間を呼んで軽トラで来てもらい、車を路脇に移して轢いた猪をお持ち帰りして美味しく頂いたそうです。

廃車予定の車だったので、手間が省けて、ついでに猪肉も手に入ったから一石二鳥だったとアホな事を言っていました(´▽`;) '`'`


農作物の被害
猪の被害で、1番深刻なのが農作物への被害です。
毎年その被害総額は数億円はくどらないと言います。

特に被害が多いのが、稲や果物、芋類。
稲は害獣用の金網をぶち破り、実った稲穂を踏みつけ食し、果物は木を牙でへし折り食べ、芋類は根こそぎ掘り返して捕食する程の貪食さです。

農家さんはかなりの痛手を被ってるみたいですよ。
山に近いところにある畑を持つ人も同様に、猪に狙われてやられることが多いそうです。


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■対処法

住宅街で出会った場合
住宅街で出会った場合、普通は神経質で臆病な猪は逃げるんですが、たまにパニックになって突進してくる時があるのでご注意ください。
なので、もし出会ったらまずは猪よりも高い塀や電柱、木の上によじ登って安全を確保してください。

猪は猪突猛進と言うので、突進してきても真横に逃げればいいと思いがちですが、その姿からは予想ができないほどの高機動力で追尾してきます。
木の影や遮蔽物の後ろに隠れればいいとも言われていますが、ロックオンされている場合は、余裕で避けてぶちかましを仕掛けてくるのでお気をつけください。

猪はただの豚ではなく動ける豚なのです(๑•̀ㅁ•́ฅ✧

安全を確保できたら電話で市役所に駆除の連絡と周辺住民には声で、注意喚起をしておくようにしましょう。
少しすれば猪も諦めてどこかに逃げていくので、見えなくなるまでは下に降りないようにしてください。


畑や家庭菜園をやられた場合
家の敷地内の家庭菜園には足を踏み入れてくる事はありませんが、山に近いところに畑を作っていたりするとよく降りてきて被害を受けるそうです。
そこで、畑が小さい場合は、動物撃退器を設置するのが良いかもしれません。

設置もかんたんですし、これなら超音波の音とストロボの光でほとんどの野生動物は逃げていってくれます。
畑の範囲が広範囲なら支柱を立てて金網フェンスをグルッと囲むのが有効です。
ですが、これだけでは金網を壊して入ってくることもあるので、金網の外側に一味唐辛子を撒いておくと完璧です。
猪が畑に来るのはほぼ夜なので、暗い中は目をあまり使わずに鼻を使って食べ物を探してきます。

地面を鼻で嗅ぎながらやって来た猪は自ずと唐辛子という名の劇物トラップに鼻を触れさせ地獄を見るのです(´∀`*)ウフフ
ちなみにこれは山の近くに畑を持つ知り合いがやってみたやり方で、これをやってからは全く猪が来なくなったそうです。

しかし、それでもダメな場合は電気柵という最終手段があります。
ちょっと高価なので、いろいろ試してダメならば使ってみてください。
ただ、電気が流れているので取り扱いは要注意でお願いします(๑•̀ㅁ•́ฅ✧

稲作農家さんや普通の農家さんなどのプロが使っていることからその効果は信用出来ると思われます。






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■まとめ

猪は怖い野生動物だという事がわかってもらえたでしょうか。
出会っても猪突猛進だからと舐めてかかると痛いしっぺ返しを食らうので気を付けてください。

もし見つけても近づかず、まずは高いところに逃げましょう。
そして市役所に連絡と他に歩いている人がいたら注意喚起をしてください。

畑を荒らされるようなら電気柵は一番効果はあると思いますが、設置と使用はちょっと危険もあるので、まずは手軽にできる動物撃退器と金網+唐辛子で試してみてください。
あと、猪の肉は美味で、栄養価も高く、ヘルシーなので、ご賞味あれです( ´∀`)bグッ!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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