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最近の子どもは体が弱い!!
そんな風に感じることはありませんか?

ちょっとしたことですぐに風邪をひき、しかも悪化しやすい。
昔はあまり聞かなかったのに、最近はアレルギー疾患になる子どもが多くなってきています。

気候や環境が昔に比べて変わってきているというのもあるんですが、年々子どもの病気やアレルギー、花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息なんかが増加している傾向になっています。
このことについて文部科学省が2018年12月21日に発表した2018年度学校保健統計調査(速報値)の報告結果に面白い情報があったので、紹介していこうと思います。




■2018年度学校保健統計調査(速報値)の報告結果

文部科学省が21日公表した2018年度学校保健統計調査(速報値)で、アトピー性皮膚炎を発症している中高生の割合が過去最多となったことを報告しました。
調査は4〜6月、全国の国公私立の幼稚園や小中高などの児童・生徒を対象に実施。

全体の25%にあたる約342万人を抽出して健康状態を確認したところ、アトピー性皮膚炎の発症者は中学校2・85%、高校2・58%で、いずれも過去最多となりました。
小学校は最も割合が高く、前年度比0・14ポイント増の3・40%でした。

ですが、一方幼稚園児は2・04%過去最少でした。
数字ばかりで分かりづらいですが、小中高生はアトピー性皮膚炎を発症している子どもが増え、幼稚園児は少し下がってきているという報告結果です。

他にもアレルギー体質の子供は耳や鼻の疾患にもなりやすいとされ、今回の調査では耳疾患が小学校と中学校で、鼻・副鼻腔(びくう)疾患が小学校と高校で過去最多となっていました。


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■そうなった理由

さて、なぜこのように小中高生では増加し、幼稚園児では下がっているのか?
文部科学省のコメントでははっきりした要因は不明と言いつつも専門家の意見として抗菌、除菌グッズが増え、子育て環境は清潔になっている。こうした環境で育った子供は免疫を十分獲得できず、成長過程でアレルギー体質になりやすい可能性がある。というように説明しています。

また、幼稚園児のアトピー性皮膚炎が減っているのは「保護者に保湿などスキンケアの意識が広がったためではないか」という回答結果です。
昔は子どもにマスクなんて付けたことなかったんですが、最近じゃあ小さい子でも冬になるとマスクをしている子いますよね。

小中高生も外で遊ばないで、空気清浄機があるお部屋でゲームがかなり多くなっています。
手洗いやうがいには、最近では除菌系のハンドソープやうがい薬なんかがよく出ています。

地面にちょっと落ちたくらいでも食べ物を捨てる子どもが多く、地面や壁を触っただけでも手を洗ったり除菌シートで手を拭く程です。
要するに、雑菌やウイルスに接することが極端に減ってきているんですよね。

都会に住んでいるシティボーイズ達は知りませんが、田舎育ちな私の小学生時代なんて、野山が遊び場。
そんでそこら辺に生っているビワやアケビ、グミの実、野いちごなんかはおやつみたいなもんで、よくもぎ取って食べてました。

そのおかげか風邪は引いてましたが、2日あれば余裕で蘇ってましたし、最近花粉症気味ですがそれまで全くアレルギーになったことはございませんo(`・ω´・+o) ドヤァ…!
肌も荒れたことはなかったし、少々期限が過ぎていて味もこれ大丈夫か?と思うものを食べても腹を壊さないほどでした。

(注)決して味がおかしい場合は食べないようにしてください。
たぶん私だから大丈夫だっただけです(´▽`;) '`'`

そんな私から見ると今の親って抗菌・除菌というか『汚れ』に対してかなり過剰反応するお母さん多くなっているように思えます。
我が家の嫁さんもこの傾向(´Д`)ハァ…

嫁さんの親が潔癖症だったので、その影響でうちの嫁もめんどくさい感じに帰ってきたら除菌系のハンドソープ『キレイキレイ』で手洗いを徹底させています。
しかもちょっと汚れたくらいで、すぐに除菌シートで手を拭かせたりするので、我が家の子ども達は何かあればすぐ除菌シートで手を拭くようになってしまっています。

このことについて私は、前から嫁さんに「手洗いや除菌ばっかさせてるとウイルスや雑菌に弱くなるんじゃないか」と言っておりました。
そんな時にこのニュースです。私、嫁さんに対してo(`・ω´・+o) ドヤァ…!顔ですよ(`ω´)グフフ

とまぁ、ドヤ顔は置いといて、小さい子ども時代に雑菌やウイルスに触れたり口から入り込むことはこれから先の免疫機能向上やアレルギー疾患に対して大きな影響を与えるものなんです。



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■こんな研究結果も

2018年5月21日に発売されたイギリス「Daily Mail」によると、清潔な環境で育つことで、急性リンパ性白血病(ALL)という病気のリスクが増すと言う研究結果が発表されています。
ALLとは白血球の一種であるリンパ球が成熟する前にガン化して無制限に増殖してしまう病気で、主に6歳以下の小児に多い病気です。

日本では年間数百人の子どもがこの白血病と診断され、世界的にも年々1%ずつ増えつつあるという報告がされています。
この研究では、一部の子どもに置いて、この疾患にかかりやすい遺伝的変異によって急性リンパ性白血病が引き起こされることが判明していますが、この遺伝的変異で発症する子どもは約1%と言われています。


では、遺伝的変異以外で発症する場合はなにが原因なのかというと英国ロンドンがん研究所のメル・グリーヴス(Mel Greaves)教授は、急性リンパ性白血病は「幼児期、特に生後1年までに清潔すぎる環境で過ごした子どもたちが一般的な感染症(風邪やインフルエンザ)にかかった後に発症する」と結論付けています。


これは1%の遺伝での発症を除けば、生後1年までの生活環境の中で、病原菌や雑菌に触れて免疫や抵抗力を上げていない子どもは、感染症にかかった時にリンパ球が異常反応を起こし、急性リンパ性白血病という恐ろしい病気になる可能性があるという事です。
過度の清潔はあなたの大事な子どもにとって最悪な結果しかもたらさない恐れも含んでいるのです。


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■まとめ

どうです?
抗菌・除菌を徹底しているお母さん方に少しは響いてくれると嬉しいものがあります(特にうちの嫁に響いてほしい)。

ドラッグストアやテレビのCMなんかじゃ99.99%抗菌や除菌とかいう商品が多く出てきているので、抗菌・除菌がしっかりしている物を使うことが当たり前だというような風潮になってきていますが、上で書いた内容の通り、必ずしもそれは子どもにとって良いことではないという事を知っていただければ幸いです。

過度の抗菌・除菌を否定はしていますが、わざと汚い手のままご飯を食べろとか家を汚せとかいう訳ではなく、帰っての手洗いも水だけで洗うとか、空気清浄機じゃなく窓を開けて換気するとか、食べ物を落としても3秒ルールを適用するとか、もっとおおらかな感じに生活することを心がければそれだけで十分だと思います。

子どものために清潔を徹底している覚えのある人は、少し考えを変えてもらえればと願っております。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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