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漆黒の翼、鋭いくちばしと爪。
そして独特な「カー、カー」という鳴き声。

その正体は誰もが見たことがある鳥『カラス』です。
カラスといえば害鳥と呼ばれる鳥達の中でもトップ3に名を連ねる害鳥の中の害鳥です。

電線に大量に止まっている姿や生ゴミ・動物の死体に群がるその姿に恐怖感と嫌悪感を抱く人は多いはずです。
昔は山にいることが多かったんですが、度重なる森林伐採や開発によって住処や食料が無くなったので、最近では食料が豊富な場所を求めて住宅街やビル街なんかでも普通に見かけるようになってしまいました。

それに伴って自宅周辺でもゴミ置き場や家の庭でカラスによる被害が増えている傾向にあります。
そこで、今回は自宅周辺のカラスによる被害と対策方法について紹介していこうと思います。



■カラスについて

カラスとは、広い意味ではスズメ目カラス科の総称で、一般的にはカラス属およびそれに近縁な属を指します。
カラス属の鳥は、南アメリカとニュージーランドを除いて世界中に、約35種分布しています。

カラス属の鳥はどれも一目で見ればわかるほどの全身黒色の体をしているんですが、中には白黒のコクマルカラスや暗褐色に白斑のホシガラカラスなどもいるので必ずしも真っ黒というわけではないみたいです。
日本で日常的にみられやすいカラス属のカラスは、留鳥(年間を通して同じところを生息する鳥)のハシブトガラスハシボソガラスの2種類に分けられます。


見た目から見てもぶっちゃけどちらなのか素人には区別がつかないので、とりあえず今回はハシブトガラスをカラスということで書いていきます。

形態と生態
全長約56㎝。翼長は32~39㎝。
全身艶やかな黒色で太くて長いくちばしが特徴です。

昼行性で、日中はエサを探して飛び回り、夕暮れになると夜間人が立ち入ることがない竹林や茂った林の中に集団でねぐらをとりに戻っていきます。
繁殖期は春から夏で、一夫一妻制で協力して子育てを行います。

巣は樹の上で小枝を使って作られるんですが、最近では都会や住宅街に進出してきているので、看板や電柱、電波塔などに巣を作ることが多くなってきているみたいです。

カラスの食べ物
雑食性で、昆虫木の実小動物果実動物の糞動物の死骸などを食べます。
都会や住宅街などでは、生ごみや車に轢かれた動物の死骸をついばんでいるところを良く目撃されることが多いんじゃないかと思います。

農耕地などの田舎では、農作物果樹園の果実をついばんでる姿をよく見ます。
獲得した食べ物を物陰に隠して後で食べる貯食行動も行うので、掃除をしていて屋根のちょっとした隙間やベランダの室外機の裏などに、動物の骨や腐った果実なんかが見つかるということもあるみたいです。

知能がとても高い
カラスは鳥類の中で最も知能が高いと言われている鳥で、その観察力と理解力、応用力は霊長類に匹敵するといわれています。
具体的な例としてよく聞くのが、硬いクルミなどの木の実を道路に落として自動車に轢かせて殻を割るという行動です。

これ以外にも広島では高いところから牡蠣を落として食べていたという話もあるので、その土地の特産品を狙ってくるあたり頭が良くてなかなかグルメな鳥という印象を受けますね(; ・`д・´)
最近では、都市部に住むカラスが公園の水飲み場の蛇口を人が使う姿を観察して理解したのか、くちばしと爪を器用に使って水を飲むカラスも出てきたみたいです。

神社の賽銭を使ってハト餌自販機から餌を買っていたという話もありました。
下手したら我が家の子ども達(4歳児と2歳児)よりも頭がいいかもしれませんね(´▽`;) '`'` 

他にもカラスは仲間同士でも鳴き声を使って意思疎通を行い、少なくとも41の言語を持つといわれています。
そして、目は人と同じように色を認識し、紫外線まで識別できるといわれており、人の顔や男女を区別して認識し記憶しているといわれています。

なので、カラスをいじめたり物理的に追い払ったりする人はしっかりと顔を覚えられて、後ほど家や物に対して嫌がらせの糞をしたり、仲間に伝達して集団で攻撃をしてきたりする事もあるという話もあります:( ;´꒳`;):
しかも、9年半人間の顔を覚えていたという事例もあるそうなので、カラスに対して物理的に追い払ったりするとあとが怖いのでやめておきましょう(・ω・)ノ



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■自宅周辺のカラス被害

ゴミをばらまく
自宅の近くにゴミステーションがある場合、網(ネット)で抑える程度だと余裕で隙間からゴミ袋をついばんで生ゴミを持って行ってしまいます。
この時に、生ゴミを探すためにゴミ袋はぐちゃぐちゃにするので、その周辺はゴミが散乱して困り物です(´Д`)ハァ…

しかも、カラスは食べ物を安全な高い場所で食べるので、運んでる途中で落ちたりしてゴミをばらまいていくので、これが自宅前だったりすると最悪です。


庭の家庭菜園や果物被害
カラスは雑食性なので、家庭菜園で作る野菜や木になった果物が被害にあうことも多いです。
特に狙われやすい野菜は、トマトトウモロコシスイカ

この3種類を植えている場合は気を付けておいた方がいいです。
庭に植えてある木だとブルーベリーなどの甘い実をつける木が狙われやすいです。


人を攻撃することもある
カラスはどちらかというと臆病で神経質な生き物なので、自分よりも大きな生き物に対して積極的に攻撃してくることはほぼありません。
ですが、繁殖期の巣の不用意に近づく人間や動物に対して威嚇行動として攻撃する場合があります。

まぁ、これはどの動物でもいえることですが、子育て中の生き物に対して不用意に近づくと攻撃されるのは当たり前です。

あともう一つ、先ほども書きましたが、カラスに対して石を投げたり、棒で追い払ったりと物理的に攻撃していると顔を憶えられて逆に報復される場合があるので、気を付けましょう。

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■対策方法

ゴミのばらまきにはステンレス製のゴミステーション
ゴミをばらまかれるのは、ゴミステーションが生ごみを守り切れていないからです。
そこで、最近ではほとんどの地区のゴミステーションはステンレス製の強固なゴミステーションに変えていく流れになっています。
これだと蓋も閉めれて周りはステンレスの金網なので、ついばまれてばらまかれる心配はありません。
まだゴミステーションが網(ネット)で抑えるだけようなら一度町内会や自治会で議題に上げて話し合っておいた方がいいと思います。

特に、毎回カラスの被害が出ているのであれば早急に手を打っておくべきです。


庭への対策
・動物撃退器を使う
カラスは臆病で神経質な生き物です。
なので、ストロボが出る動物撃退器を置くと光に驚いて逃げていきます。超音波に関してはカラスは感知する能力がないとされているので効果は期待できないかもしれません。
家庭菜園ならそのまま設置でいいですが、柿の木などの大きい木には実がなっているところに向けて設置すると有効です。
ただ、カラスは学習能力が高いので、たまに場所を変えて違う方向から向けてみたり、ストロボの間隔を変えてみたりして変化を加えると長い事効果が出ると思います。


・テグスを張る
カラスは自分の羽に何かが当たることを極端に嫌います。
それは逃げるときに羽を痛めてしまうと逃げられなくなってしまうからです。

その習性を利用して家庭菜園の周りに、ガーデニング支柱を使って釣り用のテグスやミシン糸を張り巡らせて対策をする方法があります。

張り巡らせすぎると自分も入れなくなってしまうので考えて張らないといけません。






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■まとめ

カラスが餌となる生ごみや野菜、果物を狙うのは生きるためにしょうがない事です。
だからと言ってゴミ袋にせっかく詰めて捨てたものをぐちゃぐちゃにされてゴミステーションや自宅周辺にばらまかれても困ります。

そうさせないためにも地域のゴミステーションをステンレス製に変えていくのは大事なことです。
大事に育てた野菜や果物をとられないためにもストロボを使った動物撃退器やミシン糸・テグスを使った対策をしておくのも必要だと思います。

うまくいけばカラスは頭がいいので「ここでは食料が確保できない」と理解して来なくなるかもしれません。
被害があるなら一度対策をしてみてください。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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