庭の草取りをしていると、時に奇妙な穴を見つけることがあります。
大きさは大人の小指ほどの大きさ。
アリの巣にしては大きいので、何が居るのか観察してみると、出てきたのはアシナガバチやスズメバチとはまた違った姿の細長い体のハチ。
土の中に穴を掘る事からこのハチの名前は『ツチバチ・アナバチ』と言います。
家の庭にハチが穴を掘っているのって大丈夫なのか不安になりますよね(´・ω・`;)
子どもがいる家庭なら、なおさら襲ってくる怖いハチなのか気になるところです。
そこで、本日は、庭に穴を掘るハチ『ツチバチ・アナバチ』についてと人に対して害があるのかどうか紹介していきたいと思います。
■ツチバチ・アナバチとは
ツチバチとアナバチとは、土や木に穴を掘るハチ達の呼称です。
辞典では同じハチというような紹介をしているものもあったんですが、昆虫図鑑では別の科のハチとして分類されるので、分けて紹介していきます。
ツチバチ
・特徴
体長は約20~30mm。
体の色は全体的に黒色で、腹部が長細くなっているのが特徴です。
5~10月にかけてよく見られ、種類は全世界で約1000種あり、日本には約20種いるそうです。
ちなみに上の画像に載っているのは、左からアカスジツチバチ、オオモンツチバチ、キンケハラナガツチバチ、ハラナガツチバチです。
ツチバチは、メスだけ毒針を持ってはいますが、性格は大人しく、むやみやたらに人を襲うハチではありません。
体の色は全体的に黒色で、腹部が長細くなっているのが特徴です。
5~10月にかけてよく見られ、種類は全世界で約1000種あり、日本には約20種いるそうです。
ちなみに上の画像に載っているのは、左からアカスジツチバチ、オオモンツチバチ、キンケハラナガツチバチ、ハラナガツチバチです。
ツチバチは、メスだけ毒針を持ってはいますが、性格は大人しく、むやみやたらに人を襲うハチではありません。
生活もアシナガバチやスズメバチとは違って集団行動ではなく単独行動をしています。
なので、触ったり捕まえたり刺激しない限りは毒針で刺すこともないですし、仲間を呼んで集団で攻撃してくることもありません。
・食べ物
餌は、成虫では花の蜜や花粉を食べますが、幼虫はコガネムシ科の幼虫を食べます。
メスバチは、コガネムシ科の幼虫を見つけると、そのお腹に卵を植え付けて、生きながら餌として幼虫に食べさせるというようなエイリアン的な寄生生活をしながら成長させていくみたいです(; ・`д・´)
成虫になれば花の蜜や花粉と可愛らしい食べ物なんですが、子ども時代は寄生で生殺しと、結構恐ろしいハチですよね(´▽`;) '`'`
・穴を掘る理由成虫になれば花の蜜や花粉と可愛らしい食べ物なんですが、子ども時代は寄生で生殺しと、結構恐ろしいハチですよね(´▽`;) '`'`
ツチバチの穴を掘る理由は、そこにコガネムシの幼虫がいるからです。
コガネムシの幼虫って、普段は土の中に隠れて見つける事ができないんですが、ツチバチのメスバチは地表すれすれに飛びながらコガネムシの幼虫の地中生息場所を嗅覚を使って探り当てるそうです。
そして、見つけると地中直角に掘り進み、幼虫の胸部下面に毒針を刺して獲物を麻痺させ、お腹のほぼ中央に卵を1つ産み付けて孵化した幼虫の餌にします。
なので、ツチバチが土に穴を掘るのは、巣を作るためではなくて幼虫の寄生場所となるコガネムシの幼虫を探して、幼虫のための生きた餌にするためなんです。
アナバチ
・特徴
体長は約20~30mmとツチバチと同じくらい。
こちらも全体的に黒色なんですが、ツチバチと違って胸部と腹部の間のくびれが、まるでコルセットで無理やり細くしたかのような細さになっています。
一体このくびれ部分にはどんな内臓器官が収まっているのか興味が尽きませんね(-ω-;)ウーン
7月~9月にかけて見かけるようになり、種類は全世界で約8000種。日本には約250種ほどいると言われています。
ちなみに、上の写真に載っているのは、左からクロアナバチとキンモウアナバチです。
アナバチもツチバチ同様にメスが毒針を持っていますが、こちらも比較的大人しく、人が近づくと怖がって逃げていくほどです。
アナバチも集団行動ではなく単独行動しています。
なので、よほど強く刺激しない限りは、人を攻撃してくることはありません。
こちらも全体的に黒色なんですが、ツチバチと違って胸部と腹部の間のくびれが、まるでコルセットで無理やり細くしたかのような細さになっています。
一体このくびれ部分にはどんな内臓器官が収まっているのか興味が尽きませんね(-ω-;)ウーン
7月~9月にかけて見かけるようになり、種類は全世界で約8000種。日本には約250種ほどいると言われています。
ちなみに、上の写真に載っているのは、左からクロアナバチとキンモウアナバチです。
アナバチもツチバチ同様にメスが毒針を持っていますが、こちらも比較的大人しく、人が近づくと怖がって逃げていくほどです。
アナバチも集団行動ではなく単独行動しています。
なので、よほど強く刺激しない限りは、人を攻撃してくることはありません。
成虫は花の蜜や花粉を食べ、幼虫は種類によっていろいろなんですが、主にバッタやアオムシ、イモムシなどの昆虫を食べます。
こちらもメスが毒針で幼虫の餌となる昆虫を麻痺させて卵を植え付け、エイリアン的な寄生生活で幼虫を育てていきます。
しかし、ツチバチに比べて幼虫時代の餌が大物ばかりを食べていますね(;・∀・)
・穴を掘る理由
アナバチの場合、穴を掘る理由は幼虫を育てる巣を作るためです。
この巣の中では、アナバチのメスが幼虫の餌にするために毒針で麻痺させたバッタやアオムシ、イモムシなどの昆虫を備蓄し、卵を植え付けています。
この穴なんですが、ちょっと独特というか面白くて、巣として使う穴以外にも周辺にダミーの穴を掘っていたりします。
しかも、幼虫の餌を中に入れて卵を植え付けた後は、入り口に石や土を入れてわからないようにするアナバチもいるそうです。
▶目次にもどる
■有害?無害?
どちらのハチも毒針を持っているので、危険と言えば危険ですが、人に対して攻撃してくるのは身を守る時だくらいだけで毒も弱いので、人に対してはほぼ無害と言えます。むしろ、ツチバチは庭の家庭菜園や花壇の害虫コガネムシの幼虫を駆除し、アナバチも害虫であるバッタやアオムシ、イモムシなどの昆虫を駆除してくれるので、人間にとってはありがたい益虫なんですΣd( ・`ω・´)
▶目次にもどる
■駆除方法
害虫を駆除してくれる益虫で、人に対してほぼ害がないツチバチ・アナバチなので、放っておいてもいいんですが、自宅の庭に穴を掘られるのは家主としてもいい気持じゃないですよね。
特に、子どもがいる家庭なら子どもが遊んでいて刺されるのも嫌です。
そこで簡単な駆除方法を紹介しておきます。
特に、子どもがいる家庭なら子どもが遊んでいて刺されるのも嫌です。
そこで簡単な駆除方法を紹介しておきます。
穴を埋める
穴があるならそのまま踏み埋めてしまいましょう。こうすれば中の成虫も幼虫も土に埋もれて出てくることはないでしょう。
しっかり踏み固めておきましょう。
殺虫剤を吹きかける
巣穴の中、周辺を殺虫剤を吹きかけておきます。こうすることで、中のハチは死に、戻ってきたハチは殺虫剤に危険を感じて、別の場所に逃げていきます。
ハチたちの活動が落ち着く日暮れ以降や夕方に殺虫剤を吹きかけておくと効果的です。
庭によく出ておく
ツチバチやアナバチが穴を掘っていないか見るために庭によく出ておくことも大事です。穴を見つけたら対処していくことで、ここは人という脅威があるから子育てに向かないとハチが感じて寄り付かなくなる確率が高くなると思います。
どんな生き物でもそうですが、子育てや巣の場所は安全な場所に造りたいものです。
ここが自分たちにとって安全じゃないと気づかせるためにもツチバチやアナバチが出てくる時期には草取りがてら庭によく出ておきましょう。
▶目次にもどる
■まとめ
ツチバチ・アナバチは見た目がハチなので怖いんですが、滅多なことでは人を襲うことが無い無害なハチです。しかも、庭の家庭菜園や花壇を食害するような害虫たちを駆除してくれる益虫でもあります。
出来る事なら駆除せずに共存できればいいんですが、子どもがいる家庭だと駆除という選択肢も致し方ないと思います。
庭に穴を掘るハチが現れた時の参考にしてもらえれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
▶目次にもどる
↓ポチっとしてもらえれば励みになります。
にほんブログ村
人気ブログランキング
コメント
コメント一覧 (2)
伏兎
がしました
だ…ダヨネー(´▽`;) '`'`
けど気持ちよく見ていただけたら振り払って攻撃されずに済むかもしれないΣd( ・`ω・´)
伏兎
がしました