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ヤスデは、落ち葉が多い山や森の中に住んでいる昆虫です。
なので、それほど日常的にヤスデを見かける事って少なかったりします。

そんなあまり出会うことが無いヤスデなんですが、とある土地に新しく家を建てた場合、梅雨の雨がたくさん降る時期になると大量発生を起こし、家の壁がヤスデまみれになってしまったり、家の中にまで侵入していたりする事があるって知っていましたか?
むしろ、現在それに悩まされてこの記事にやってきたという人もいるかもしれないですね(;´・ω・)

我が家では大量発生はしていませんが、昔住んでいたアパートがまさにその状況に陥っていたことがあったので、心中お察しします(ノД`)シクシク
さて、なんでヤスデたちは新築の家の壁に大量発生してしまったんでしょうか?

そこで、本日はヤスデについてと、新築の家に大量発生してしまうヤスデの謎、それに対する対処法について紹介していきたいと思います。




■ヤスデについて

ヤスデは多足亜門ヤスデ綱に属する節足動物の総称です。
見た目がムカデに似ていますが、ムカデは動く生き物に対して獰猛で毒の顎を持つのに対し、ヤスデは大人しく毒の顎を持たない無害なやつです。


形態
大きさは種類によりますが、2センチくらいの可愛いサイズから冒頭の写真の10センチくらいのまでのヤスデが日本には生息しています。
細く丸みを帯びた体に、頭の先からはピッコロさんのようなちょこんとした触角。

たくさんの足があってムカデと間違えられやすいですが、ジグザグで素早く動くムカデと違ってちょこちょこゆっくり真っ直ぐ歩きます。
そして、危険を感じると丸くなって身を守ります。

なので、ちょっとダンゴムシにも似てますよね(´∀`*)ウフフ


住処
湿気があって枯れ葉が多い場所を好んで暮らしているので、多くのヤスデは森林で生活しています。
家の近くだと量水器の中や空き地の雑草が生い茂っている場所によく棲息しています。


食べるエサ
土壌の有機物と枯れ葉、そこに付く菌類などのを食べます。
ヤスデはこれらを食べて分解し、土壌を豊かにしてくれるので益虫に分類されています。

益虫に分類はされているんですが、見た目と大量発生をするのが気持ち悪いと思われているので、不快害虫という悲しい称号を持ち合わせてしまっているかわいそうな哀れな存在だったりします(ノД`)シクシク


触るとかぶれる恐れあり?
ヤスデは、ムカデのように毒の顎を持って攻撃してくることはないんですが、体表には毒腺と呼ばれる刺激物を分泌する線を持っています。
これは身を守る時に分泌され、不用意に触るとかぶれてしまったり、異臭が手に付いたりするので気を付けてください。

小さい子どもさんがいる家庭では、ダンゴムシのようにゆっくり動くヤスデに子どもが興味を持ってしまって、触ってしまう恐れもあるので、注意しておきましょう。



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■新築の家に大量発生する条件

ヤスデは8~9月にかけて150~300個の卵を産むので、それが孵化して成虫になるのが梅雨時期になります。
ヤスデは腐葉土や枯れ葉の下にいるので、雨が降り続いてしまうと普段潜んでいる場所が水であふれかえってしまうため、溺死しないように高いところに移動しようと大量に土の中から出てきます。

これがまずは大量発生の理由です。
ですがこれって、森林の中での話。

新築の壁に大量発生する場合、どこの新築でも大量発生するのかというとそうではなく、とある条件を持った土地に家を建てると、この大量発生をするヤスデに悩まされるようになってしまいます。
その条件とは、ヤスデの住処である山や森を切り崩してできた土地に家を建てた場合に、大量発生が引き起こってしまいます。

木を伐り山を削り、土地の環境を変えてもすべてのヤスデがその土地からいなくなったわけではなく、土の中や物陰でひっそり生き残っています。
そのヤスデが卵を産み、孵化して成虫になる。

そして梅雨になり、雨が降り続ければ溺れてしまわないように、家の壁に登ってきてしまうんです。
私が結婚当初に住んでいた築1年のアパートも、山を削った土地にあったので、梅雨時期になると基礎部分に蠢くという言葉がふさわしいほど2センチくらいのヤスデが大量発生していました。

1階に住んでいたので、どこからともなく部屋の中に侵入してきていたことが何度もあり、ちょこちょこ歩いている姿を発見しては「またお前か…」とあの頃は悩まされたものです(´Д`)ハァ…
虫嫌いな我が家の嫁さんは、家の外で蠢くヤスデに恐怖し、家の中にも歩くヤスデに驚かされ、結婚早々実家に帰ってしまいそうになるムカデの大量発生っぷりでした(;´∀`)…ァハハハ…ハハ…ハ…



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■対処法

ヤスデ自体は触って刺激しなければ害がないといっても新築の家に大量発生されると家主としては気持ちのいいものではないですよね(´・ω・`;)
そこで、大量発生するヤスデの対処法について紹介しておきます。

粉剤をまく
家の周りや壁に粉の薬剤をまいておくと、ヤスデを寄せ付けず、壁に付いているヤスデもついでに駆除が出来ます。
アパートでヤスデが大量発生した時に、管理会社に連絡して粉剤をまかせてもらったんですが、その効果は絶大Σd( ・`ω・´)
アパートの基礎部分に大量発生していたヤスデに吹きかけながらまいてみると、次の日には大量のヤスデの死骸が死屍累々。

あまりにも死んでいるので、箒ではいて集めてみると小さな小山ができるほどでした(;´∀`)
しかも、1度まけば雨が降って流れても忌避効果が持続するようで、2週間近くヤスデが再び出てくることはありませんでした。


家の周りをキレイにしておく
ヤスデが発生するには、ヤスデにとって居心地の良い場所である事が1つの原因です。
なので、ヤスデの住処になる枯れ葉や雑草はこまめに除けて家の周りをキレイにしておく事で、ヤスデの発生を抑えていく事が出来ます。

量水器の中で棲息している事もあるので、こちらも住みずらいようにしてやりましょう。
量水器の対策はこちらを参考にしてください。
散水栓と量水器の中の虫対策


3年続ける
上の2つの対処法を続けて、ヤスデにとって住みずらい環境を作り続けていけば新築1年目と2年目までは大量発生しますが、3年目くらいからは出てこなくなるはずです。
私は4年ほどヤスデが大量発生するアパートに住んでいましたが、3年目からはヤスデが発生しなくなったので、家を建ててから3年くらい対処し続ければ落ち着いてくるのではないかと考えます。

なので、大量発生すると気が滅入りますが、まずは3年ほど対処法を続けてみてください。




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■まとめ

普段は山や森にいるヤスデなんですが、山や森を切り崩した土地に家を建てると新築の壁に大量発生してしまいます。
これはほぼ逃れられない運命と思ってください。

なので、大量発生してしまっている場合は、粉剤をまいたり、家の周りをキレイにしてヤスデに住みずらい環境を作っていなくなってもらいましょう。
2年くらいは大量発生を繰り返しますが、3年目からは沈静化するはずです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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