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年々暑さが厳しくなる夏は、少しだけでも常温で食べ物を置いておくだけで、食中毒を引き起こす細菌が増えてしまいやすい時期です。
私もお盆休み中に食べた生ものに当たって食中毒になってしまったようで、それから腹痛と下痢、食欲不振が何日も続いて辛い日々を過ごしました(›´ω`‹ )

辛すぎて毎週土曜日に楽しみにしていた我が家の晩酌を急遽お休みにするほど(ノД`)シクシク

食中毒ってこんなにキツくて、長引く物だったという事を身をもって再確認させられました。
しかも、夏場のトイレって激暑だから余計辛いのも体に堪えますね_| ̄|○ ハァ‥

そこで、本日は私もなって辛い思いをした夏場に発生しやすい食中毒についてと、気を付けるための予防方法を、(私の)今後のためにまとめておいてみようと思います。




■夏場に発生しやすい食中毒

食中毒とは、食べ物や飲み物などに含まれていた有害または有毒な物質を摂取することにより、腸などの消化器の症状(下痢、嘔吐、腹痛、発熱など)を中心として発症する病気のことをいいます。
食中毒の原因は、細菌性ウイルス性自然毒(毒キノコや毒草、フグなど)、化学物質寄生虫など様々で、この中でも夏場に特に発生しやすい食中毒の原因としては細菌性食中毒が8割を占めているといわれています。

食中毒を引き起こす細菌は、土の中や水、ヒトや動物の皮膚や腸の中にも存在していて、特別な菌という訳ではありません。
ですが、これらの細菌は高温多湿な環境を好む性質を持っているので、夏場のような温度と湿度が高い季節になると、爆発的に食べ物や飲み物などの中で増殖し、食中毒を引き起こしやすくなってしまうのです。

それでは夏場にどんな細菌性食中毒が出てくるのか紹介していきましょう。


サルモネラ菌
サルモネラ菌は、ヒトをはじめ、牛や豚や鶏などの家畜の腸内、河川や下水など自然界の広い範囲に分布している細菌です。
ネズミやハエ、ゴキブリなどの家の中に侵入してくる害獣・害虫も保菌しています。

少量の菌でも食中毒として発生してしまいやすく、乾燥にも強い性質を持っています。

・主な原因食品
鶏卵、またはその加工品、食肉(牛レバー刺し、鳥刺し)、うなぎ、すっぽん。
とくに生卵をご飯の上にのせて醤油をかけて食べる古来からの食べ方で発症してしまう人が多いらしいです(ノД`)シクシク

・症状
激しい腹痛、下痢、発熱(38℃前後)、嘔吐。
長期間この症状が続くことが多いです。

・潜伏期間
6~72時間

・回復までかかる期間
約1週間


カンピロバクター
カンピロバクターは、鶏・牛・豚の腸内に生息している細菌です。
他に、井戸水などの飲料水にも生息していることがあります。

乾燥に極めて弱く、また通常の加熱調理で死滅するので、加熱調理した料理を食べていれば余りかかることが無い食中毒です。

・主な原因食材
食肉(ほぼ鶏肉)、飲料水、汚染された井戸水で洗った生野菜。

・症状
発熱(38℃前後)、倦怠感、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、血便。

・潜伏期間
5~7日間

・回復までかかる期間
約2~5日


腸炎ビブリオ
腸炎ビブリオは、海水や海産系の「魚介類」に生息している細菌です。
4℃以上で増殖しやすく、特に夏場の高温多湿という環境だと室温で短時間置いておけば爆発的に増殖してしまいます。

塩分を好み、塩分3%前後でよく発育するんですが、逆に水にはめっぽう弱いので、水洗いしてやるとほぼ死滅するそうです。

・主な原因食品
生の魚介類。
寿司や刺身、魚介類を使った仕出し弁当などで引き起こることが多く、時には集団食中毒を起こすこともあるようです。

・症状
激しい腹痛、水様性下痢、発熱(37.5℃前後)、嘔吐、倦怠感。

・潜伏期間
8~24時間

・回復までかかる期間
約2~4日


黄色ブドウ球菌
黄色ブドウ球菌は、ヒトのケガをした傷口(特に化膿しているもの)をはじめ、手指、鼻、耳、皮膚と幅広く人体に生息しています。
食品中で増殖するときに、熱・乾燥・胃酸・消化酵素に強い「エンテロトキシン」と呼ばれる毒素を作るので、食品の扱いに不十分な点があると大規模な食中毒発生を起こす恐れのある細菌です。

・主な原因食品
手のケガや手荒れなどの手に傷がある状態で、素手で食材を使うことによって傷口から黄色ブドウ球菌が食材についてしまいます。
なので、手で作る手作り食品全てが該当します。

・症状
激しい吐き気、嘔吐、下痢、腹痛。

・潜伏期間
30分~3時間

・回復するまでかかる期間
約2日


O-157(超管出血性大腸菌)
O-157は動物の腸内に生息しており、汚染された食肉や加工品、飲料水を飲食することで感染します。
毒力の強い「ベロ毒素」を作り出し、抵抗力の弱い乳幼児や小さな子、高齢者が感染すると、腎機能や神経学的障害などの後遺症を残す溶血性尿毒症を併発して重症化または死亡することもあります。

そして特にこいつは厄介なことにヒトからヒトへの感染を起こすので特に注意です。

・主な原因食材
牛肉からの感染が多く報告されています。
それ以外にも水耕野菜や井戸水など様々な食材から見つかっているので、まだ完全には把握できていないようです。

・症状
頻回の水様性便から始まり、その後に激しい腹痛と水様性の下痢へ変化。
発熱が起こることもあり、血便が出ることも見られることも多々。人によっては重症化して命にかかわることもあります。

一方で、それほど悪化せずに軽い腹痛と下痢だけで終わることもあるそうです。

・潜伏期間
3~8日

・回復にかかる期間
約2週間



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■食中毒の対処法

夏場の食中毒は、腸内で細菌が増殖したことにより胃腸機能が低下したことによるもので下痢や嘔吐を繰り返す事で体外に排出されて症状が徐々に緩和されていきます。
原因となるようなものを食べた憶えがあって症状が出た場合は、下痢止めや嘔吐止めの薬を飲まずに、しっかり排出することが大切です(๑•̀ㅁ•́ฅ✧

ですが、下痢や嘔吐が長時間続くと、水分や電解質が体外にに排出され過ぎて脱水症状を引き起こし命に関わる事もあるので、常温のスポーツ飲料などで水分補給をするようにしましょう。
この時、冷えたスポーツ飲料を飲むとそれが刺激になって腹痛や下痢を呼び起こしてしまうので、注意してください。

食事は、食べれるなら消化のいいお粥やゼリーなどを軽く食べるくらいにして、症状が落ち着くまでは膝を曲げ横向きで寝て安静にしましょう。


医療機関を受診する目安
長期間食中毒症状が改善されない場合や症状が激しい場合は、早めに病院へ行くようにしましょう。
また、抵抗力が弱い乳幼児や小さな子供、高齢者に症状が出ている場合は、早めの受診をするようにしてください。

以下の場合は特に注意が必要です。
  • 1日に10回以上嘔吐・下痢がある場合
  • 激しい下痢などの症状がある場合
  • 血便など血液が混じっている場合
  • 腹痛が長時間続く場合
  • 呼吸が不安定、意識が朦朧としている場合
  • グッタリとしている場合
  • 高熱がある場合


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■夏場の食中毒の予防方法

食中毒の予防方法として、厚生労働省は「細菌を付けない(洗浄・清潔)」「細菌を増やさない(迅速・冷却)」「細菌をやっつける(加熱・殺菌)」食中毒予防の3原則を推奨しています。


細菌を付けない(洗浄・清潔)
食中毒を起こす細菌は、魚や食肉、野菜などの食材についている場合と、ヒトやペット、地面や水などの潜んでいる場合があります。
これらの細菌が手指や調理器具(まな板や包丁など)を介して他の食品を汚染し食中毒を起こす原因となります。

そうならないために、手指や調理器具の洗浄・消毒をしっかりとする事と、肉類や魚、野菜などの違う食材を調理するときは、同じまな板や包丁を使わずに別々の調理器具を使って調理することが大事です。


細菌を増やさない(迅速・冷却)
食中毒を起こす細菌は、ある一定数増殖することによって、ヒトの体に食中毒を起こしてきます。
なので少量の細菌程度なら我々ヒトの体は勝てるのです(`・∀・´)エッヘン!!

ですが、高温多湿な夏場の時期だと細菌たちにとっては増殖しやすく活性化しやすいので、少しの間でも常温で置いておくと危険な状態になってしまう事が多くなってきます。
増殖をさせないためにも調理は迅速にし、調理後は温かいうちに早く食べることが大切です。

例えばO-157 は出来上がった料理を室温で20分ほど放置しておくだけでも約2倍にまで増殖してしまうなんて話もあるので、出来上がったら早めに食べてしまうようにしましょう。
また、細菌は10℃以下で増殖しなくなるものが多いので、買い物で食材を買ったときは保冷バックにアイスノンなどを入れて低温状態で持って帰ったり、料理中に切った食材は常温で置いておかずに冷蔵庫の中に保管しておくことが大切です。


細菌をやっつける(加熱・殺菌)
一般的に食中毒を起こす細菌のほとんどは熱に弱く、十分に加熱して調理することで食中毒になるリスクを大きく減らしてくれます。
目安的には中心部の温度が75℃以上で5分以上の加熱をすることで、細菌を殺すことが出来ます。

特に夏場は細菌が増殖してしまいやすい時期なので、生で食べる刺身や寿司、鶏のたたき、生野菜のサラダなどでは食中毒になるリスクが高くなってしまうので、出来るだけ火で加熱した料理を作るようにしましょう。
暑いから火を使いたくない奥様たちの気持ちはわかるんですが、食中毒は本当に辛いので、頑張って作ってあげてください(๑•̀ㅂ•́)و✧

また、料理を作った後の調理器具はよく洗浄し、熱湯や塩素剤などで消毒しておくというのも次に使って食中毒にならないために必要な事です。
残り物が出た場合は、次の日にまた75℃以上を5分以上加熱して食べるか、3日ほど食べる予定がないなら思い切って捨ててしまう事も必要です。

夏場は料理が傷みやすいし、食中毒も多いから少しでも匂いや味に違和感を感じたら食べない方が得策です(๑•̀ㅁ•́ฅ✧


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■私の食中毒

私が今回食中毒の症状が出たのが、お盆休みの初めの日。
毎年お墓参りをした後に誰も住んでいない祖母宅で軽く食事をして帰るので、その時も墓参りをして食事をして帰りました。

普段ならお弁当を買って食べるんですが、その日に食べたのがお持ち帰りした寿司。
室温35℃を超える蒸し暑い中、エアコンなどの冷房器具のない築100年以上の祖母宅でこれを食べてしまい、家に帰って子供達と花火を楽しみ、眠りにつくまでは良かったんですが、日にちをまたいだ深夜の1時から地獄の時間が始まってしまいました(›´ω`‹ )

最初は少しお腹が痛いなと思ってトイレに籠ったんですが、あまり出ない感じ。
それから30分くらいすると、次は激しいお腹の痛みが出始め、トイレに行くと中身がすべて出し切るんじゃないかと思うくらいに止まらない下痢。

ようやく治まって再び横になって寝ようとするんですが、それでもズキズキとお腹の痛みが出始め、すぐにトイレに駆け込むという事がこの後数回繰り返されていきます。
出すだけ出した後って、もう水分しか出ないからこれが特にきつかったですね(ヽ´ω`)ハァ…

以前ノロウイルスになった時が同じような症状だったので、嫁さんと子供達にうつさないために、トイレに籠った後は塩素系の洗剤で腹痛と闘いながら深夜のトイレを黙々と消毒と掃除をしていかないといけないのが私的に修羅場でした(;´Д`A ```
脱水症状が怖いので水分だけはこまめにとるようにし、腹痛が和らぐ横向きで膝を曲げる体勢に気付いてから1時間寝ては起きてトイレに籠り、出ては水分を取ってまた1時間寝て起きてトイレをと何度か繰り返し朝を迎えました。

もうこの時点でお腹の痛さとお尻の痛さ、微妙に眠れていないのでかなりしんどかったです。
それから起きて熱を測ったんですが、特に熱は普通で腹痛と下痢がエンドレスで襲ってくるくらい。

昨日食べたものと症状から嫁さんが調べてくれると、どうやら腸炎ビブリオが濃厚な犯人と考えられます。
魚介類に4℃以上の温度で爆発的に増殖する特徴を持つので、よく考えると私は子供に寿司や他の物を食べさせるのに忙しくて、蓋を開けたままだいぶ放置した状態で後で食べたので、それが原因っぽいですね。

だから私以外誰も同じ症状にはなってなかったんでしょうね(;´∀`)…ァハハハ…ハハ…ハ…
んで、その日1日ぐったりで水分だけとって寝るかトイレに籠るかの最悪の1日になってしまいました。

しかも、昼くらいからどうも全身がきつくてだらしいと思ったので熱を測ってみると37.7℃と熱まで発生。
体はきついし、水分摂るとお腹が痛くなってトイレに行かないといけないしで、身体的にも肉体的にも限界状況でした( ;∀;)

その日は1日寝まくっていたはずなんですが、寝てても体に負担がかかっていたためか夜も死んだように就寝。
良かったことにその日はお腹が痛くて目覚めたりせずに、そのまま朝まで寝れたのが救いでした。

そして食中毒になって2日目の朝起きると前日の体の辛さはだいぶ落ち着き、熱も下がってほんのりいい感じ(∩´∀`)∩ワーイ
けど、相変わらず水分を取ったり何か食べるとお腹が痛くなってトイレに籠らないといけないのはいまだ変わりなしでした。

食欲が少し出てきて食べれるようになったのは嬉しかったですね。
それから3日4日と経ち、症状が出て1日目の始まりとその日が激しい腹痛と下痢症状・発熱・倦怠感・食欲不振で辛かったんですが、2日目からはだいぶ治まって腹痛と下痢だけになり、3日目からは普通に食事がとれて腹痛はほぼなく、4日目にはトイレに行く回数も普通に戻って便は緩いですが、ほぼ健康状態に戻れました。

幸いなことに盆休み中だったので良かったですが、これが仕事のある日が次の日だったりしたら本当にヤバかったですね(;'∀')
悪化せずに落ち着いていってくれてよかったですε-(´∀`;)ホッ





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■まとめ

夏場の食中毒は年々蒸し暑くなっているこのご時世なので、誰もがなってしまう恐れのある病気です。
なった人にしかわからないと思いますが、あの止まることのない激しい腹痛と下痢は身も心もゲッソリさせられるほど辛いものがあります(›´ω`‹ )

食中毒にならないためにも夏場の生ものは避けて、しっかり火を通して加熱した料理を食べることが大事です。
私のような状況にならないためにも暑い夏の時期の食中毒にお気を付けください。

私も今回調べてまとめた内容を忘れないように、これからは毎年気を付けていこうと思います。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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