※この記事は出産前の女性と出産後40代までの女性に向けて書いています。
子供を出産した後、骨盤は時間をかけて開いたところを閉じていこうとします。
しかし前記事の『産後の痩せるためにすべき4つの事』と『出産後の腰の痛み』で書いたように産後のケアをおろそかにすると骨盤は閉じず開いたまま歪んでしまいます。
そして年齢を重ねていくにつれていろいろと弊害を引き起こします。
今回は骨盤が開いたまま年齢を重ねた場合に引き起こる弊害について紹介していこうと思います。
■太りやすい
『産後痩せるためにすべき4つの事』でも紹介したように骨盤が開いたままだと脂肪が付きやすくなります。これが50代、60代と年齢を重ねていくと筋力が落ちて代謝も下がるので、うまく脂肪を燃焼できずに一生かばさん体型になっていきます。
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■冷えやすい
骨盤が開いたままで内臓が骨盤に落ち込むと下半身の血行が悪くなってきます。それによって冷え性や足のむくみなどが引き起こされます。
特にふくらはぎの冷えは体全体の血行にとても大事なところです。
心臓から足先に流れる血液は心臓のポンプ作用で流れていきます。
しかし逆に足先から心臓に戻るための血液はふくらはぎの筋肉を使った筋ポンプで戻っていくのです。
もし、ふくらはぎの筋肉がむくんだり冷えて固くなっている場合、心臓への血液の戻りが悪くなり体が冷えやすくなってしまいます。
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■下半身の関節を痛めやすい
人間の体を支える下半身の関節として股関節と膝関節があります。この関節を痛めやすい理由としては骨盤の歪みによる負担の増加と体重増加による負担の2つがあります。
関節には軟骨というクッション材が間に入っています。
齢を重ねるごとにこのクッション材もすり減っていきます。
骨盤が開いていると正常な形からではない方向から体重がかかり、クッション材がすり減った関節にもろに負担がのしかかってきます。
痛めるだけですめばいいですが、最悪変形してしまい人工関節という事になってしまう事もあるのです。
股関節
産後に腰を痛めやすいというのは『出産後の腰の痛みについて』で紹介しています。骨盤が開いたままの状態で年齢を重ねていくと股関節を痛めてしまいやすくなってしまいます。
骨盤が開いてくる妊娠期間と出産後の骨盤が閉じていく期間を考えると約1年くらいです。
この間の股関節は骨盤が広がっている分普通の位置より外側にあります。
これが1年くらいなら股関節の負担はそこまでひどくないでしょうが、これが骨盤が開いたまま年齢を重ねた場合、股関節にかかる負担はかなりのモノになっていきます。
そうなると階段の降りている時や、車から降りるとき、足を組んだ時、立ち上がろうとした時などの股関節に負担がかかる動きをした時に股関節を痛めやすくなります。
そして1度痛めてしまった股関節は50代以上の場合、治りずらく変形性股関節症に移行していく人が多いと感じます。
膝関節
骨盤が開いたままだと痛めやすい関節として膝関節を忘れてはいけません。股関節から地面までの間で、一番負担にかかるのは膝関節です。
歪んでしまった骨盤、正常な位置にいない股関節、それらの負担を一気に背負うのが膝関節です。
骨盤が開いている50代以上の女性で膝関節を痛めていない女性はほぼいないのではないでしょうか。
この場合、膝の内側に負担がかかりやすく、内側の関節部分に痛みを訴える人が多いです。
変形性膝関節症も膝が外側に曲がって『くの字』になっている人が多いのはそのせいですね。
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■間違った情報について
私が知る中でこれは間違いですよという情報を心のままに書いてみようと思います。膝関節や股関節のサプリ
『骨盤の開き』とは関係ないですが、股関節や膝関節の軟骨が減る予防や軟骨を再生させるためのサプリがいろいろと販売されています。これ、意味はないですからね。治ったと思っているのは偽薬効果(プラシーボ効果)ですから。
飲むヒアルロン酸やらコンドロイチンやら言ってますが、飲んで痛めている関節の軟骨に行くなんて保証はありません。
関節なんて人体の中に何百も有りますからね。
軟骨はどの関節にも存在しているものなのです。
というか体の中の軟骨は絶対に再生しません。
どうしても再生させたい場合、移植という手しか現代の医療はではないです。
もし本当に再生するのであれば、医薬品として病院から処方されていてもおかしくないと思いませんか。
ただ、体にとっては良いものです。自分の体のために飲むのはありだと思います。
骨盤矯正について
骨盤矯正を掲げている治療院は多くあります。確かに骨盤矯正をすれば骨盤の位置は正常に戻ります。
ですがそれは30分~1時間くらいの短い時間です。
なぜなら骨盤矯正をしても歩き方や生活の動き方まで変わるわけがありません。
普段通り動いていればおのずと骨盤は元の歪んだ位置に戻っていってしまいます。
四六時中専門家がくっついて教え、毎日のように骨盤矯正をしていれば変わるのかもしれませんが、そんなことする人いませんよね。
そして何より50代以上の場合、その骨盤の位置で完全に固まっているので骨盤矯正をすることさえ難しいのです。
若い人でも骨盤がずれているので矯正してほしいという人がいますが、我々プロの間では骨盤矯正はデモンストレーションと言われています。
ボキっと鳴らしてなんかやってもらった感を感じて満足してくれるからです。
本当はこんなこと書いちゃダメなんでしょうがね・・・ずっと言ってしまいたかった。・゚・(ノД`)・゚・。
ただですね。出産後の6ヶ月までのお母さんたちには効果があることです(゚д゚)/
骨盤矯正で正常な位置に戻し、骨盤ベルトや骨盤ガートルで抑えることで、骨盤が閉じ歪みを治すことができます。
出産してない人と出産後1年経ってる人には無意味とは言いませんが、他の事をした方がいいんじゃないかと思うだけです。
それでも好きな人は存分にボキボキ鳴らしてもらってください。
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■まとめ
どうでしょうか、出産後の骨盤を閉じることの重要さを知っていただけたでしょうか。出産後の体操や骨盤ベルトと骨盤ガートルはとても重要です。
もしできずに骨盤が開いたままでも、40代までなら運動や筋力トレーニングでどうにかなると思います。
骨盤ベルトはダメですが、骨盤ガートルを着用しつつウォーキング運動をして正常な位置に戻すという方法もあります。
まずはお尻の筋肉強化からですよ(`・ω・´)
継続してやることできっと美しい体型に戻るはずです。
最後のところは書いて良いものか悩みましたが、ずっと思っていた事だったので書きなぐらせてもらいました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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